KINUZABU-Music
music-detail return

ベルリン州立歌劇場《蝶々夫人》

日時
1998年3月26日(木)
会場
ベルリン州立歌劇場(ベルリン)
演目
プッチーニ作曲 歌劇《蝶々夫人》
指揮
ASHER FISCH
演出
EIKE GRAMS
管弦楽
・合唱
ベルリン州立歌劇場管弦楽団合唱団
配役
蝶々夫人 MIRIAM GAUCI
ピンカートン ZORAN MATEEWA
ササキ ROSEMARIE LANG
シャープレス ANDREAS SCHMIDT
ゴロー ANDREAS SCHMIDT
ヤマドリ PERTER-JUERGEN SCHMIDT
ticket
 

 朝切符を買いに劇場に行くと本日の演目を示す幟が日の丸になってました。会場は、平土間しか分かりませんが9分の入りでしょうか?


 蝶々夫人を生で見るのは初めてですが、いやあ、欧州の人が極東の日本を描くと今でもやはりこうなるのだなという感じです。舞台の中央に障子や行灯をおいて部屋を模した台があり、物語はここで進行しますが、両脇には2階建ての長屋があり、職人が和傘を作っていたり、後方に橋を配置して天秤棒を担いだ町人が相当な小股で歩いたりしてます。


 着付けや座り方は仕方ないとしても、部屋に土足で上ったり、バックの人の歩き方が妙に小股だったりしていて、このような動きを見せられてちょっと気恥ずかしくなりました。これは、やはり日本でちゃんとした見本を作ってこれが正しい蝶々さんだと示さないといけません。  トーランドットを中国人が見るとどう感じるのでしょう?


 歌は蝶々夫人役のMIRIAM GAUCI、ピンカートン役のZORAN MATEEWAともに声は出てますが、不安定なところが少々。蝶々さんが大股で動きながら歌うのもちょっと・・・


 すばらしかったのはササキのROSEMARIE LANGとシャープレスのANDREAS SCHMIDT。とくにLANGは声量、音程ともによく昨年の来日公演同様安心して聴いていられました。


 オケはよく鳴ってましたが、会場が小さすぎますね、あれは。オケの音で合唱まで聞こえなくなってました。


 全体的には、来日公演で期待していった割にはもう一つという感じでしょうか。まあ、バレンボイムで聴かないといけないということかもしれませんね