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ベルリンドイツ交響楽団演奏会

日時
1998年3月28日(土)
会場
フィルハーモニー大ホール(ベルリン)
指揮
MAREK JANOWSKI
管弦楽
ベルリンドイツ交響楽団
演目
ハイドン 交響曲第98番
ブルックナー 交響曲第7番
ticket
 
 

 ベルリン最後の夜はちょうどフィルハーモニーでブルックナーをやるというので気分を変えてコンサートにしました。私にとっては久々のフィルハーモニーですので音響を確認したいという思いもありました。チケットはCブロックが取れました。


 ヤノフスキの指揮はハイドンはいいテンポで流れるような演奏、ブルックナーもテンポをよく変えてましたが、全体的にはじっくりと振ってましたので、私好みで大変楽しめました。


 また、ブルックナーではよく金管を鳴らしてその迫力に圧倒されました。日本でこんな音響にさらされたことがあったでしょうか?ですが、そんな時でも金管以外の音もよく聞こえ、全体のバランスがいいことに驚きました。大阪のザ・シンフォニーホールではあれだけ鳴らすと他の音が聞き取りにくくなることを度々経験してますが、それとはかなり鳴り方が違いますね。


 よくよく聞いてみると、ここは直接音が体をすり抜けた後の残響がホールの上方で鳴っていて、そこから漏れた音を残響として認識しているように感じました。たとえて言うなら、教会の音響に近いような感じでしょうか。一方、ザ・シンフォニーホールは残響も自分の体の周りで鳴っているように感じますので、小さな音でも豊かな音響に浸れるのですが、そのためにあまりに大きな音があると、他の音がそれにかき消されてしまうのではないか、そんなふうに思いましたが、果たして・・・


 こう考えますと、フィルハーモニーは、ベルリンフィルの能力を遺憾無く発揮できるすばらしいホールということがよく分かりました。


 コンサートの感想というより、ホールの音響の感想になってしまいました(^^;