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びわ湖ホールプロデュースオペラ《トゥーランドット》

日時
2009年3月14日(土)14:00~
会場
びわ湖ホール大ホール(滋賀)
指揮
沼尻竜典
演出
粟國淳
配役
トゥーランドット 並河寿美
ティムール 佐藤泰弘
カラフ 福井敬
リュー 高橋薫子
管弦楽
京都市交響楽団
合唱
びわ湖ホール声楽アンサンブル、
二期会合唱団、大津児童合唱団
ticket
 

 歌手はすばらしかった。特に福井さんと高橋さん。福井さんの声は伸びやかで明るくて理想的なカラフ。高橋さんのリューは控えめでおしとやかで、でも芯に力のあるリュー。死ぬ前のアリアは感涙ものでした。


 合唱もいつもながらよい。このオペラで合唱が悪ければどうしようもないが、大丈夫でした。


 管弦楽はまあ及第点。ぬるいところもあったが、全体的にはよくまとまってました。



 問題は演出。大きな機械を前面に出し、民衆を産業革命期の搾取された労働者に見立てたところまではいいのですが、ただそれだけ。皇帝もトゥーランドットも搾取するブルジョワでもなく、カラフやリューも搾取される労働者でもありません。面白いことをやるなら一貫して強い主張を盛り込んで欲しいと思いました。