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エーテボリ交響楽団コンサート 1/2

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 そして、第3楽章で盛り上がってきて、第4楽章に入ると、迫力満点、盛り上がりは絶好調です。なんだか、周りの人の頭がみんなゆらゆら曲に合わせて揺れてる(^^; そして、クライマックスは、ゆっくりですが力強く曲を進め、弦も管も力いっぱい出せる音の限りを尽くしていました。音が消えるとともに、ブラボーの嵐。会場全体がなんか興奮で沸き立った感じでした。果たして、これがプログラム前半の終了時の状態か?という感じ。


 興奮さめやらずといった状態で休憩に入り、心を静めて「幻想」を待つ。ただ、シベリウスがあまりにすばらしかったので、「幻想」への期待が高まっていたのはいいのですが、その分、十分に楽しめないかもしれないなとも思いました。


 結果は、まあ、予想どおりというところでしょうか。


 「幻想」は決して悪かったわけではなく、第4楽章の終わりの盛り上がりもよかったのですが、全体の出来、特に第5楽章の盛り上がりといった点では、前半のシベリウスにはちょっと及ばなかったと思います。ですから、前半がシベリウスでなかったならば、「幻想」の方も、満足していたでしょう。 シベリウスをあれだけやってくれたのだから、「幻想」も、もうちょっと荒れ狂ってほしかった。


 ということで、全体的には大変満足したのですが、プログラムにちょっと難があったという印象です。どうせ、交響曲を2曲やるなら、2曲ともシベリウスにして、前半を3番か4番、後半を2番にするとかしてくれたらよかったのに。もちろん、そうすると、人の入りに影響してしまうでしょうけどね(^^;


 まあ、なんにしても、今でもシベリウスの2番の第4楽章が頭の中で鳴り響いてます(^^; 何年か後、この組み合わせで再来日したら、私は多分聴きに行くでしょうね。そんな、コンサートでした。4幕は迫力があり、さすがでした。

 
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