イスラエルフィルハーモニー管弦楽団コンサート 1/3
日時
1997年11月8日 18時30分~
会場
ザ・シンフォニーホール(大阪)
指揮
ズービン・メータ
管弦楽
イスラエルフィルハーモニー管弦楽団
曲目
マーラー 交響曲第9番
今年のコンサートでは期待していたコンサートです。行く何日か前、新聞に東京でのコンサートの評(吉田秀和さんでした)を見ましたが、べたほめでしたので、期待はますます高まります。
会場に入るとびっしり満員。中央通路だけですが久々に補助席が出ていました。曲が曲だけに、オケも始まる前から大勢舞台上で練習を始めていて、始まる前の雰囲気は最高。
程なくメータが出てきて挨拶すると、振り向きざまに棒を振り始め、あれれっと思うが早いか演奏が始まってしまいました。もう少し静かになるのを待ってから始めてほしかったのだけど、まあ、しょうがない、なんて思いながらこちらも聴く体制を整えました。
さて、肝心の演奏ですが、テンポはゆっくりめで、変に速度を変えないせいか、とてもゆったりとして心地よかった。私にとってはこの曲に一番ぴったりのテンポに思えました。
演奏自体は第3楽章まではがさがさしていてちょっと大雑把な感じがして、以前聴いたアバド・ベルリンフィルと比べると緊張感も段違いで、もう少し緊張感を味あわせてほしいなあとちょっと不満でしたが、テンポの心地よさが勝っていました。
ただ、第3楽章など打楽器を交えて全協奏するところでは、金管などが華やかすぎて曲の内容やそれまでの演奏から受けていた印象とちょっとかけ離れた感じがして、ちょっと減点。