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イスラエルフィルハーモニー管弦楽団 3/3

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 それにしても、なぜメータは第3楽章までは力を込めず、第4楽章だけをあんなに力のこもった演奏にしたのでしょうか?イスラエルフィルの力量?そんなことはないですよね。イスラエルフィルならはじめから緊張感の高い演奏ができたはずでしょう。となると、メータのねらいは前半で大雑把にやり最終楽章の緊張感をより高く印象づけようとしたのでしょうか?


 もしそうならば、それはこんな熱狂的な喝采を受けたのですから成功したのは間違いないのですが、なにか引っかかるものを感じてしまいます。私としては、やはり、全曲を通して緊張感が高くかつ完成度の高い演奏を欲しますから、できるのならちゃんとやってくれよ、と言いたくなります。「終わりよければすべてよし」というのもありますが、それだけではねえ。


 まあ、贅沢な話ではありますが。


 いずれにしましても、今回のコンサートは今後も私にとって強い感銘を受けたコンサートとして心の中に残っていくのは間違いありません。また、このようなコンサートを味わう機会を得たいなあと強く思いました。

 
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