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ベルリン州立歌劇場来日公演《ヴァルキューレ》 3/3

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ポラスキ、ラングの2人はさすがに貫禄があって大変よかった。ヴォータン役のシュトルックマンも初めて聞いた名前ですけど、なかなかのもので、しっかりとした声と演技でワーグナーを十分に堪能させてもらいました。


オケも能力が高く、迫力満点。ベルリン・シュターツカペレってこんなに上手だったかしら?なんて思えるくらい、弱音から最強音までたっぷりの音を聞かせてくれました。特に金管と打楽器がよかったかな。バレンボイムになって鍛えられたのでしょうか? それとも私が知らないだけだったのかな。


  このように、演奏は大変すばらしいのですが、やっぱりホールが・・・私はNHKホールは8年ぶり2回目でして、前回の音はあんまり覚えてないのですが、今回は前で音が鳴っているのに席まで十分に届かないという感じで、演奏がいいだけに苛立ちを覚えました。


 まあ、贅沢な話ではありますが。


オーケストラピットは非常に深く席からはメンバーの姿が見えない、ということは直接音はなくピット上方へ飛び出した音が天井に反響して初めてこちらに聞こえるわけですよね。あのような広いホールなら直接音と反射音を織り交ぜないと十分な音量は得られないと思うのですがどうでしょう。ピットの床をちょっと上げれば結構改善されそうな気もしますが、そうすると舞台上の声が聞こえなくなってしまうかな?


まあ、最近は愛知県芸術劇場大ホールに行くことが多いので、耳が贅沢になっているのかもしれません。でも、東京文化会館や大阪のフェスティバルホールではあそこまで明確な欠点は感じないので、やっぱりNHKホールに問題が大きいように思います。


やっぱりホールって重要ですねえ。今回はその重要性を再認識できたことが収穫かもしれません。しばらくは名古屋公演があればそれを第一に考えた方がいいような。

 
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