ザクセン州立歌劇場オペラフェスティバル公演《タンホイザー》 1/2
日時
1998年3月31日(火)
会場
ゼンパーオパー(ザクセン州立歌劇場、ドレスデン)
演目
ワーグナー作曲 歌劇《タンホイザー》
指揮
CHRISTOF PRICK
演出
PETER KONWITSCHNY
管弦楽
・合唱
・合唱
ザクセン州立歌劇場管弦楽団合唱団
配役
領主ヘルマン SIEGFRIED VOGEL
タンホイザー HEINZ KRUSE
ヴォルフラム OLAF BAER
ワルター TOM MARTUNSEN
エリーザベト EVELYN HERLITZIUS
ヴェーヌス LIOBA BRAUN
タンホイザー HEINZ KRUSE
ヴォルフラム OLAF BAER
ワルター TOM MARTUNSEN
エリーザベト EVELYN HERLITZIUS
ヴェーヌス LIOBA BRAUN
今回の旅行の目的の一つ「タンホイザー」の晩がやってきました。会場はほぼ満席。私の席は《軍人たち》とほとんど同じですが、ちょうど平土間の真ん中で、指揮者の頭の向こうにプロンプターボックスが見えます。見回してみると、日本人らしき人は4~5人でしょうか、ドレスデンでの3晩のうちで一番多いようです。
さて、指揮者が登場して序曲が始まると、第1音からきれいな音に感激してしまった。弦の音もしぶくていいですが、金管の音の何という深い響き!《軍人たち》ではもう一つよく分からなかったこのオケの特徴的な音がどんどんこちらに押し寄せてきて、幸せいっぱいです。
幕が上がると、お椀のような舞台の前にタンホイザーが大きな剣を持って立っていて、序曲が終わってバッカナールの音楽が流れると、お椀の上からヴェーヌスベルグの女性たちが現われ男性の人形を持って滑り降りてきました。
人形はタンホイザーを意味していると思われますが、後から滑る女性が持つ人形ほど大きくなってきて、最後には人間よりも大きな人形になり、それを女性たちがいたぶって、手をもぎ、服を引きちぎり、最後には首までとれてしまいました。はじめからちょっと恐い演出。