ボローニャ歌劇場びわ湖公演
《ジャンニ・スキッキ》 《カヴァレリア・ルスティカーナ》 2/4
初めてのびわ湖ホールに着いた時には外はもう真っ暗になってました。階段を上り2つの建物の間の入り口から中に入ると長いエントランスホールの前方にびわ湖が見えます。奥の方に喫茶ルームを挟んでホールの入り口があり、左側が中ホール、右側が大ホールです。早速大ホールの入り口から中に入ると広いホワイエがホールの3方を囲んでいて、真ん中の広いスペースからはびわ湖が一望でき、雰囲気は抜群!白を基調にした配色もなかなかよく、ホールに入る前からわくわくしてきます。
ホワイエからホールの中に入ると、打って変わって暖かな木目に金属を強調した柱や手すりという内装になり、この変化もまた楽しい。私の席は2階奥から2列目の端から2番目で、頭上には3階席の長い張出しがあって、圧迫感があるうえに音響的にもよくなさそうですが、それでも舞台はちゃんと見えそうですのでとりあえず一安心。
日本公演の初日と言うことも有ってか初めに日本とイタリアの国家が演奏されいよいよ、始まりです。
まずは《ジャンニ・スキッキ》です。
前奏曲の始りと共に幕が開くと一面青色で、左側に高いベッドがある他は左右の壁と天井だけのシンプルな舞台。ベッドの上では親戚が死にそうなブオーゾをたたき起こそうとするかのようにゆすったり抱えあげたりしていて、始めから面白そう。前奏曲が終わると、死んだのでしょうか、皆あきらめて泣き出し、それと同時に舞台の後方に壁が降りてきて、これからの舞台が整いました。
さて、音の方ですが、このホールはなかなかいい音をしています。奥の席でもオケの音がクリアに聞こえ、声も良く聞こえます。オケは弦と木管がきれいで、特に低音はすばらしい。金管も渋い音でよかった。歌手はツィータとシモーネはそこそこですが、リヌッチオはもう一つ。ポンスの登場でやっとオペラの醍醐味が味わえた感じです。