Vivava Opera Company ヘンデル歌劇《オルランド》 2/2
まず、アンジェリカの老田さんが声に張りがあり、力強く音程もよくて安定してしてい聴いていてうっとりしてしまいました。初めて聴いた歌手ですが、大変満足しました。
次によかったのは、オルランドの福島さん。女性なのに英雄らしい声質の強い声で、圧倒してくれました。外見も英雄ぽい。すばらしいオルランドでした。 これでももう少し装飾音がうまかったらいうことがないのですが。
あとは、まずドリンダの田中さんがお茶目でかわいらしくて、高音も決めてくれてよかった。
メロードの永木さんもしっかりした声を出してました。
ゾロアストロの森さん健闘してましたが安定さに欠けるような気がしました。安定さにわずかに難があるのは、田中さん、永木さんにも共通してました。でもこの二人は十分満足できるレベルです。
アンジェリカとメロードとドリンダの三重唱は大変美しかったなあ。
指揮は、自然な感じで曲のイメージを損なうことなくコントロールしてました。曲の構成では、最初はabaのうちaしか歌わないので、どうなっているのだろうと思いましたが、途中からabaを歌うようになりました。時々、繰り返しのaの前奏を端折る場合もあって、重要性や時間に合わせて柔軟に曲の構成を変更しているように感じました。
まあ、こんなやり方が現実的なのでしょう。
それにしても、昨年もよかったですが、今年の公演も、大変質の高いすばらしい公演だったと思います。やっぱり歌手ですね。ヘンデルのオペラというのは声楽がしっかりしていれば、十分形になって楽しめるものなんだと思いました。これが、4500円なんですから、この金額で、これだけのレベルの公演が聴けるというのは幸いなことでしょう。
来年はやはりヘンデルの歌劇《ロデリンダ》の公演を予定しているとのこと。今から大変楽しみです。
カーテンコールの後に再来年の予定もおっしゃってましたが、外国公演を現代初演の音楽でやりたいというとことでした。外国公演だと、多分行けないなあ。