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ベルリンコーミッシュオパー日本公演 2/3

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 舞台の方は序曲が始まるとすぐに幕が下りた舞台上に数人の紳士が登場し、招待状のやり取りをして、喜劇の始まりを伝えてました。


 序曲が盛大な拍手と共に終わるといよいよ幕が開き、後方に階段、中央にエレベータを持つ3階建ての大規模な装置が現れました。出演者はここで上下左右に動きまわり、場面により装置毎回転して一つの装置でいろんな場面を創出することに成功していました。ちょっと回転しただけで場所が変わったことを印象づけられる感じです。


 歌手は、皆さんすばらしい。アデーレのコロヴィナはちょっと声は小さいですが表現力はすばらしく、コロラトーラでも全く崩れないし、伸ばすところでは伸ばすに連れて声が大きく強くなる強靭さ。アイゼンシュタインのノイマンもロザリンデのフォンターナもよく通る声で魅了してくれました。


 ただ、このホール、オケの音はいいのですが、歌手の声は直接音がほとんどで反響音が感じられないですね。私の席は前の方ですからいいですけど、後ろの人はちょっとつらいのではないかな。歌手も自分の声が聞こえにくいなら歌いづらいのかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?


 2幕になると、同じ装置でちょっとだけアクセサリを付けてオルロフスキー公爵の館の出来上がり。装置はパーティでは階段が正面にきますが、ロザリンデが到着するなどのパーティ会場以外での場面はちょっと横を向けるなど、簡単ですが心憎いほどの場面転換。みんなで踊るところではどんどん回転して、雰囲気を盛り上げてました。


 オルロフスキー公爵のコワルスキーはまあさすがですが、彼の声で圧倒されると言う雰囲気でもなく、舞台のなかにほどよく溶け込み、全体がよくまとまった印象。でもカーテンコールの拍手は、やはり彼への拍手が飛びぬけて多かったです。

 
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